光陰矢のごとし
あの夜からもう三ヶ月が経った。
時間が過ぎるのが早すぎる。
仕事をしているためかそう思う。
もう六月になるが私はまだ忘れられない。
結局関係は続いているし、話もする、遊びもする。けれど心のどこかで私は彼女を恨んでいる。
裏切られたと口には出さずとも思っている。
勝手に期待しておいて裏切っただなんて、なんて奴だと我ながら思う。
彼女には様々な想いがある。愛していたし、大好きだった。でも私は見返りを求めてしまってたんだな。私があなたを一番としているように、あなたも私を一番にしてくれと。面倒臭い彼女みたいだ。馬鹿なのか。我ながら思い出すと恥ずかしい。
私の一番恥ずかしいところは、それを彼女が喜んでくれると思っていたことだった。自分が嬉しいから彼女も嬉しく思ってくれると勘違いしていた。
もう二度とあんな思いはしたくないから、もう依存はやめる。