死にかけのネズミ

目覚めると自分のベッドの上だった。

妙に身体が重く、頭が痛かった。

そしてなにより息ができない。

喉がカスカスで声が出せない。

鬼滅の刃を読んで落ち着こうと思ったらさらに悪化した。

 

今日は夜から地元の人たちとの飲み会がある。

正直そこまで仲が良いわけでもなかった。

けれど、この先彼らに会う機会というのもなかなか無いものだろうと思い、参加を決意した。

そんな中での発熱。

 

そしてさらに私は悪夢を見ていた。

母に殺される夢であった。

すごく残酷で、私は目覚めたとき涙を流していた。

しかし、今となっては詳細に思い出せないが、そんな夢を見たためか、目覚めた時私はひどく安心したのだった。

 

昨日のショックが嘘のようで、すごくフラットな状態だった。

別段なにも変わらない日々をそのまま続けて行けばいいと思った。

落ち着いた気持ちになれていた。

胸の奥の奥の奥底ではまだ少しぐるぐるとした思いがあるにはあるが、今はとりあえず今まで通りでいいのではないかと思うのだった。